数多のNO.1記録を打ち立てたカリスマ。新たなる進撃!
「最後なんで、楽しくやろうと思ってます」。
昨年の覇者はさわやかに微笑んだ。
4度の挑戦を乗り越え、念願のグランプリ獲得。その熱が覚めやらぬうちに決まった最後のA-1出場―。
もし頂点を極めれば、初の二連覇達成にもなる。この栄冠を成し得ることができるのは彼1人。
そのことに重圧は感じないのか?
「まだ出場するって実感が沸かないんですよ。本番になったら「俺、やるっすわ!」と切り替えられるんですけどね(笑)」。
このゆるさも出場回数を重ねたA-1常連ならではの強みだろう。
だが勝負の厳しさを肌で感じているからこそ、スイッチが入ったときのパワーは半端ない。
「ファイナルに出させてもらえてラッキーです!」。
言葉こそ軽いが、頂点を見つめる眼差しは誰よりも熱い―。